YUKIGAO POTTERY’s blog

鎌倉の陶芸作家・矢野由起(ユキガオ)のブログです。

「陶芸をやってみたい」と思ったときに試したい4つの始め方

こんにちは、ユキガオです。

「陶芸をやっている」と話すと、よくこんな反応が返ってきます。

  • いいなー!
  • 面白そうだよね
  • 前にやったことあるよ
  • やってみたい!
だけど、どの程度やってみたいのかは人それぞれ。

 

どの段階までやってみたい?

陶器は1日で完成するものではありません。

簡単なステップを説明すると…

  1. 土で形を作る
  2. 余分な土を削る
  3. 素焼き
  4. 釉薬をかける
  5. 本焼き
  6. 完成

作るものやデザインにもよりますが、大まかにこの流れで作っていきます。

そして各ステップの間には、程よいタイミングになるのを待つ必要があります。

例えば1から2の間には、土を削るのにちょうどいいタイミングまで乾かさなければなりません。

そんな風に、時間を置く必要があるので、陶芸体験なんかでは1のステップまでしかできないんです。

では、最初から最後まで作りたい場合はどうしたらいいのか?

ちゃんと陶芸のことを学びたい場合はどこに行けばいいのか?

どこまで陶芸に関わりたいのか、その段階ごとにオススメの始め方をご紹介します!

 

1. お試しなら陶芸体験

  • 土に触ってみたい
  • ろくろを回してみたい
  • 土で何か作ってみたい

それならオススメは、陶芸体験です。

2〜3時間程度で形を作るところまで体験することができます。

「○○(地名) 陶芸体験」と検索すれば候補が出てきますので、アクセスや料金を見比べて予約してみてください。

料金は1回4,000〜5,000円程度が相場だと感じています。(※教室によって異なります)

1〜2ヶ月後に、完成品が送られてくるので、手軽に陶芸が楽しめます。

どんな感じか試してみたい人や、友達と楽しむのにオススメ。

 

2. 最後まで作りたいなら陶芸教室

形を作って削って釉薬をかけて…

と、全ての工程を自分で行いたいなら陶芸教室に通いましょう。

週に1回でも十分作っていけるので、趣味として始めるのにピッタリです。

週1ペースで通うなら、1ヶ月でだいたい全ての工程を体験できると思います。

料金は本当にピンキリなので、ネットで調べた後で見学させてもらってもいいかもしれません。

「低料金だけど教え方がイマイチ」だと、続けるのが辛くなってしまうので、教室の雰囲気を知っておくことは大切です。

 

3. 基礎から学ぶなら専門の大学

  • 土の扱い方をしっかり学びたい
  • 釉薬について研究したい
  • 色んな作り方を体型的に学びたい

そういう方には専門の大学がオススメです。

仕事をしていても、私が通っているような通信制大学なら大丈夫。

定期的に大学へ通って授業を受ける必要はありますが、学べることはかなり多いです。

作り方も一通り教えてもらえますし、カリキュラムもしっかり組んであるので安心。

もちろん、仕事を辞めて通学部へ入学するのもありです。

色々な学校がありますので、住んでいる地域で調べてみてください!

デメリットを挙げるなら、卒業するのが結構大変なのと、学費がかかることでしょう。

そこも併せて検討してみてくださいね。

 

4. 職人になりたいなら訓練校

「職人になりたい!」という意気込みがあるなら、陶芸の訓練校がオススメ。

これも「○○(地名) 陶芸 訓練校」と検索すれば出てきます。

訓練校は平日の日中に学校へ通う必要があるので、仕事をしながらでは難しいです。

そして基本的に、卒業後はその土地の製陶所で勤めることが前提になっています。

私みたいに、好きなところで好きなように作りたいという場合には、あまり向かないかなと…

そして実際に職人さんだった女性は「決められたものを作るのは、自分に合わなかった」と言って、私と同じ大学へ入って勉強し直していました。

ただ、圧倒的に技術がつきます!

活躍している陶芸家さんでも、訓練校を出ている方は多いです。

まずは正確に作れるように、訓練校へ入ってみるのもいいと思いますよ。

授業料はかかりますが、大学ほどかからないのが嬉しい。

 

自分に合った方法で陶芸を始めて見よう

陶芸って、楽しいんですよ。

大人になっても、土を触るのって楽しいし気持ちいい。癒されます。

特に、仕事や人間関係で疲れている人は陶芸に触れて欲しいなと思います。

ただし、陶芸の始め方には注意。

ちょっとやってみたかっただけなのに陶芸教室に入って後悔したり、逆にしっかり学びたいのに学べなくて悔しい思いをしたり…

そうならないためにも、自分がどれくらい陶芸と関わりたいのかしっかり考えてみてください。

自分に合った方法で陶芸と付き合えたら、思いきり楽しめますよ!

まずは陶芸体験でお試しするのがオススメなので、ぜひお住いの地域で陶芸体験にトライしてみてくださいね。

 

ユキガオ

【体験談】初心者が陶芸教室に通うメリットとデメリットを解説!

こんにちは、ユキガオです。

大人の趣味として人気のある陶芸

そこでまず取っ掛かりとなるのが陶芸体験だと思います。

ただし、陶芸体験でできる範囲は限られています。

そこで「もっとやってみたい」と思った時に向かうのが陶芸教室。

かつて私も陶芸教室に通っていました。

とは言っても、いきなり陶芸教室に通うのってちょっと勇気がいりますよね。

そこで、実際に通っていた私が考える「陶芸教室のメリット・デメリット」をお伝えします!

 

陶芸教室ってどんなとこ?

そもそも陶芸教室とは、「先生に教わりながら陶芸の作品を作る教室」のこと。

仕組みは地域や教室で色々なのですが、教室代(受講料)を払って教えてもらう、習い事の一種です。

陶芸の場合は材料(陶芸の土)が必要なので、土を購入しないといけない場合はそのお金もかかります。

また、作ったものを焼いたり釉薬(表面のコーティングをしているもの)をかけるのに、「焼成費」がかかる場合もあります。

道具は、その教室にあるものを使わせてくれる場合が多いです。入会金が必要な教室なら、道具をくれることもあります。

つまり、体とお金さえ持っていけばできる習い事、それが陶芸教室です。

 

陶芸教室に通う4つのメリット

私も通っていた陶芸教室。とっても楽しくて、いつも行くのが楽しみでした。

まずはそのメリットを4つ挙げたいと思います。

 

①先生からアドバイスがもらえる

作り方が分からなかったり、うまく作れない場合にアドバイスがもらえます。

教室というくらいだから当然ですけど、作ってて困ったら先生に聞けばOK。

もちろん、全く陶芸をやったことがない人なら一からつきっきりで教えてくれます。

自分一人である程度できるようになったら、必要な時にアドバイスをもらうだけという形になるでしょう。

初心者のうちは、作り方のコツをどんどん聞けることって大切。

自分が作ったものに対して「もっとこうした方がいい」という批評をしてもらえるのも有り難いです。

 

②色んな人と知り合える

教室には、生徒が何人かいるものです。その生徒同士で仲良くなれます。

色んな職業の人や、色んな経歴を持った人たちと知り合えることが楽しいんです。

陶芸教室って、基本的に和気あいあいとしてるんですよ。ピリピリしてる教室ってほとんどないです。

静かにしてなきゃいけないわけじゃないから、作りながらお喋りしてもOK。

仲良い人同士だと、連絡先を交換して一緒に出かけたりすることも。

同じ趣味を持っている人同士だから、気も合うんですよね。

 

③陶芸に関する情報が入ってくる

「○○で手作り市やってるよ」とか「今度、こんな個展があるよ」といった情報が入ってくるのも陶芸教室のメリットです。

全くの初心者の場合、そういった情報すら持ってないことがほとんど。

なので、長年やってる人たちからの情報を元に色々な場所へ出かけると勉強になります。

 

④窯や道具が揃っている

初心者に限らず、持つのが難しいのが窯・電動ろくろ・多種の釉薬だと思います。

もちろんお金があって敷地が広ければ別ですが、通常はそんな広いスペースなんてありません。

アパート暮らしだったり、窯を置く場所も買うお金もない場合は、一人で作品を作るのがとても難しい。

そもそも焼かないと使い物にならないのが陶器なんです。

焼かなければ電動ろくろがなくても作れるし、釉薬だって限られた種類だけなら狭い家でも持つことはできます。

でも、窯はなかなか手に入れにくい。そして扱い方も難しいです。

なので私は、自宅で作ったものも陶芸教室で焼かせてもらっていました(有料で)。

それを許可してくれる教室ならいいのですが、NGな場合もあるので事前に確認しておいたほうがいいです。

 

陶芸教室に通う3つのデメリット

ここまでは陶芸教室に通うメリットやその有り難さについてお伝えしてきました。

ですが、メリットもあればデメリットもあるのが世の常…

ということで、陶芸教室に通うデメリットを説明します。

 

①お金がかかる

もうね、これ!!

教室代に焼成費に土代…なかなかなものです。

教室代は、本当に地域差があります。街中にある教室は、教室代が高い傾向にあります。京都もしかり。

私が通っていた愛知・瀬戸の教室は良心的な金額でした。

どんな習い事をしてもお金はかかるものなので、仕方ありません。

陶芸は、教室で作ったものを自分で使うことができるのが救いですね。

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②教え方が先生によって変わる

いくつかの教室に通うと分かりますが、教室によって教え方は違います。

それは、先生自身がどうやって学んだかが違うから。

陶芸をやるのに資格なんてないから、どこか学校を出ないといけないわけでもないし、人それぞれで作り方も変わってくるんです。

正解なんてないけど、ある程度の理論はあるから、できればちゃんと学校で勉強してる先生の方がいいんですよね…

先生の経歴なんて分からないから、こればかりはどうしようもないです。

 

③作れるものが限られてしまう

必要な道具や材料は、陶芸教室にあるものを使わせてもらいます。

だから、教室にない釉薬とか土を使ったものは作れないんです。

あと、窯によってできる焼き方・できない焼き方があるのでそれも教室次第。

先生によっては「こんなものは普通作れない」と、作り方を制限されることもあります。

初心者ならそれで十分だと思いますけどね。

もっと色々なものを作りたかったら、他の方法を選ぶしかありません。(アトリエを持つとか貸し窯を借りるとか)

あと、教室の都合で焼くタイミングが左右されるのも辛いところです…

窯を炊く場合、燃料費(電気代やガス代など)がかかってしまうので、できるだけたくさんの作品を一度に詰めて焼きたいんです。

そのため作品が足りなければ「まだ焼かない」と判断されてしまいます。

自分の希望するタイミングで焼いてもらうのは難しい、と覚えておいてください。

 

陶芸を始めたいなら教室に通おう

陶芸を始めようと思ったら、陶芸教室 or 学校 or 独学という選択肢があります。

だけど正直なところ、独学はかなり厳しいです。

初心者向けの本もあるけど、感覚とかコツまで全部は伝わらないんですよね…

体系的に学ぶなら訓練校や大学がオススメです。それはもう間違いない。

でも「趣味でいい」「学校に通うのは時間的に無理」という人も多いでしょう。

だったら陶芸教室に通うのがベストです。

通っていくうちに、他のことを学びたくなったら学校に行けばいい。

私は通信制大学にも陶芸教室にも通いましたが、どちらもメリットがあると思ってます。

目指す場所や、自分がやりたいことによって最適な場所を探してみてください。

陶芸はとっても楽しいものなので、無理なく続けられる方法を見つけられるといいですね!

 

ユキガオ

ものづくりをする人が他人の作品を観るメリット3選

こんにちは、ユキガオです。

大学に入ってからというもの、先生たちからよく「ギャラリーを観に行った方がいい」と言われました。

大学の先生でも、陶芸教室の先生でもそう。

人の作品を観ることで、勉強になるんだとか。

ものづくりに携わる人間だから尚更です。

続きを読む

【陶芸】自宅でも作れる!陶器作りの様子を写真付きで紹介

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こんにちは、通信制大学で陶芸を学ぶユキガオ(@yukigao_22)です。

私は定期的に陶芸教室へ通って陶芸の練習をしたり作品を作ったりしています。

しかし!!

大学の課題を作ったり、ちょっとしたものを作るのは自宅です。

 

「陶芸=電動ろくろ」じゃない

陶芸の工法はいくつかあって、電動ろくろはその一つ。こんな感じですね。

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このイメージが強いと思いますが、手びねり・タタラ・型など、作り方は色々。そして電動ろくろ以外なら自宅でもできるんですね〜。(自宅に電動ろくろがあれば別だけど)

ということで、今回は「自宅でも簡単にできる手びねり」の様子を紹介したいと思います。

あくまで私の作業の様子なので、コツとか詳しい作り方は省略してます。

別の作品ですが、作っている様子はこちらの動画でもご覧いただけます!

 

1. 事前準備

まずは床に新聞紙を敷きます。念のため2枚くらい。

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そこに道具を準備。

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陶芸の道具は工具箱いっぱい持ってるんですが、必要に応じて揃えていった感じです。

スターターセットは1つ買うと便利。

でも何より、この手ろくろがめちゃくちゃ大事!これがあるのとないのとでは作業のしやすさは全然違うと思います。

ちょっと高めだけど、趣味で始めたいなら持ってた方がいいかも。

 

2. 形を作る

準備ができたら、いよいよ土を使って成形していきます!

今回作るのは、祖母リクエストで「お団子が2つ入る皿」。お団子は、おはぎくらいのをイメージしてます。

ちなみに土は陶芸用のものです。

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適量の土を、ろくろの上に置いて叩きます。これで底の形がだいたいできたら、型紙に沿って切ります。

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型紙は必要に応じて、です!寸法決めてる時以外は使ってません。

底ができたら次は、土ひもを作ります。こんな感じ。

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ほんとは太さ揃えなきゃダメだよ!←

このひもを、そこにくっつけます。

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接着面を傷つけて水で濡らして…

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くるっと1周くっつけます。これを好きな高さまで積むだけ。

※2段目以降は、「傷つけて水で濡らして」は不要。そのまま積む。

そうしたらこうなる。

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この後、ふちを整えます。

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花びらみたいな形にしました。

ついでに、もう1個祖母リクエストの「湯のみ」も制作。

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ここまでできたら、一旦乾かします。

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3. 底や周りを削る

翌日。

底面や周りの不要な部分を削っていきます。少し乾かないとできない作業なので、半日〜1日は置いてます。

ひっくり返して、かきベラと呼ばれる道具で削っていきます。さっきのスターターセットに付いてたのとはちょっと違うやつ。

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いらない部分を削ったら、高台を作ってサインを入れる。

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4. 完成(素焼き前)

はい、もう完成です!!

まず、「お団子が2つ入る皿」はこんな感じです。

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「湯のみ」はしのぎを入れてみました。

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で、この後焼いて釉薬掛けてまた焼いて…って工程があるんですが、それは陶芸教室でやってます。

自分で窯を持ってないのって、本当に不便。でも高いんだよなぁ…

時間があればどんどん作ろう!

陶芸って、土を触っていることがとても大事。とにかく作らないと、絶対に上達しません

感覚で覚える部分が大きいので、逆に1回体に染み込んだら何年経っても覚えているものらしいです。(自転車に1回乗れたらずっと乗れるのと同じ)

ということで、時間を見つけてはちょこちょこと自宅陶芸やってるのでした。

ただ、かなり集中してるのと姿勢が悪い(床で作ってるから)ので、長時間続けると体が痛くなってくるので、ときどき休憩も必要。

自宅で陶芸はできるんですが、やはり作りやすさや設備の面で言えば陶芸教室が圧倒的に優位ですね。

陶芸体験をやっているところは陶芸教室を開いている場合もあるので、一度体験してから通う教室を探すのもアリですね。

そして陶芸教室で習ったものを、自宅制作で復習する…というようにすれば、より上達は早くなりますよ!

実際に作っている様子は、こちらの動画を見ていただくとわかりやすいと思います。

ぜひ参考にして、自宅でもどんどん作ってみてくださいね!

 

ユキガオ

「完全なオリジナル」なんて存在しない。真似することから始めよう

こんにちは、ユキガオです。

 

私は以前、陶芸教室に通っていました。そこで、他の生徒さんと著名な陶芸家の作品集を見ながらこんな話をしました。

 

生徒さん「この作品、きっとフランス絵画の影響だね〜。こっちは彫刻作品から来てるかな」

 

私「え、そうなんですか!?色んなところからインスピレーションもらってるんですね」

 

生徒さん「そんなもんだよ!みんな何かを見てどこかで影響を受けてるから。どんどん色んなもの見た方がいいよ!」

 

私「オリジナルなんて存在しないってことですか?」

 

生徒さん「うん、ないね。でも、オリジナルを追求することは大事だよ!」

 

個性はこれまで見てきたものの積み重ね

生まれてこのかた、自分以外の人と会ったことがないとか外に出たことがないとか他人の創作物を見たことがないという人は、いないと思います。

 

そうやって生きてきた中で、色々な人や物を見て今の思想や個性が出来上がっています。人間の個性は、先天的なもの+後天的なもので出来る。

 

全く同じものを見て同じ人たちと生活してきた人なんていない。だから、自分自身が個性として成立する。

つまり、人は誰でも何かの影響を少なからず受けてるってことです。

 

だから、著名なアーティストだって売れっ子の作家さんだって、これまで出会ったものを昇華させて今の作品があるわけです。

 

決して「何もかもが模倣品だ!」って言いたいわけじゃない。色んなものに影響される中で、何に影響を受けてそれをどう噛み砕くかに個性が表れるんだと思うんです。

 

みんな真似することから始めている

趙孟頫(ちょうもうふ)という、中国の書の第一人者とも言われている歴史上の人物がいます。中国の美術史には欠かせない一人です。

 

その人は、さらに昔の書の達人(王羲之)の作風を学んだとされていますが、幅広く色々な古典を模写することで、自らの書法を確立したと言われています。

 

他にも美術史に出てくる過去の偉人たちは、やはり過去の名品と呼ばれるものを模倣し、そこから個性を確立したと言われている人が多いです。

 

陶芸の世界でも、有名な陶芸家の作品を写して作ることでスキルアップを図ることがあります。(やろうと思うと本当に難しい)

つまり、昔から真似することで個性を作り出すという方法があったってことです。

 

真似からオリジナルを生み出す方法

いいものを真似することで自分の個性を作る方法は、今の時代においても有効だと思うんです。

で、当たり前だけど真似ばっかりしててもダメ

 

ブログでも陶芸でも絵画でも、自分の個性(オリジナル)を作ろうと思ったら、絶対に考えなくちゃいけないことがあります。それが「自分ならどうするだろう?」ってこと。

 

例えば誰かのブログを読んでいて、自分も同じように書いてみたとします。その時に、ちょっとした違和感が出てくると思うんです。

「自分ならこんな言い回ししないな〜」とか「もっとこうした方が読みやすそうだな〜」といった感じで。

 

何か作品を作る場合もそう。模写してみても、自分が「いい!」と思えるものにはならない。だからその作品から自分の「いい!」を引き出すためにどう変化させるかを考える。その繰り返しが、やがてオリジナルを生み出すんだと思うんです。

 

色んなものに触れて個性を追求しよう

人は、自分の中に「いい!」と感じるセンサーを持ってる。それは、これまで色々なものに触れて感じてきた中で作り上げられる。

そのセンサーこそが、個性なんじゃないかなと思っています。

 

だから、いい作品も悪い作品も食わず嫌いせずに触れた方がいいんです。世の中的に「いい」と言われていても、自分にはそうじゃないかもしれない。

 

逆に「悪い」とされているものの中に、何かピンとくるものがあるかもしれない。

そういう経験をいーっぱい積むことで、より感度の高いセンサーが出来上がって、オリジナルなものを作り出せる人になる。

 

そんな気がしています。それが自分なりのオリジナルを生み出す方法かな、と。

 

私自身も、もっともっとジャンルを問わず色んな作品(アートに限らず)に触れていきたいな。小説でも漫画でも写真でも自然でも、なんでも。

 

ユキガオ