こんにちは、ユキガオです。
先日、安藤忠雄氏の講演会に行ってきました。
安藤忠雄氏とは?
知ってる人には説明不要な(というか私なんかが説明するなんて恐れ多い)、著名な建築家です。
大阪生まれで今でも大阪に拠点を置いて、世界中で活動されています。
建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を受賞するなど、多くの人に認められる本当にすごい人。
さらにすごいのが、建築を独学で学んだこと。1級建築士の試験も一発合格なんだとか。
若い頃にはプロボクサーだったというのも面白いですよね。
彼の作品は事務所のホームページを見てもらったら分かりますが、奇抜なアイデアや美しい建築物が数多くあります。
建築に興味がなくても生き方に興味を持った
私は建築家を目指しているわけでも建築の勉強をしていたわけでもありません。
すごい建物を見て感動することはあっても、特に建築物が好きってこともありません。
なのになぜ安藤忠雄氏に興味を持ち、講演会に行ったのか。
それは『仕事をつくる』を読んだのがキッカケでした。
これまで手がけたプロジェクトについても書かれています。
この本を読むと、安藤氏の意志の強さやたくましさ、ユーモアに溢れた人柄が伺えます。
特に印象的だったのはこの部分。
新しいことに挑戦する際には大きな不安を伴う。(中略)挑戦はまた、多くの敵を作る。(中略)しかし、批評の場にみずからを置くことで、自分を見直すことができる。
誰に何と言われてもいいから挑戦するという、彼の力強い生き方を感じました。
この本を読んで以来、建築を学ぶことはなくても物を作る人間として彼の生き方や思想に興味を持つようになったんです。
だから直接話が聞ける場を見つけて、「絶対に行きたい!」と思ったんですね。結果的に、私は安藤忠雄氏の大ファンになりました。
安藤氏の印象①優しい
そんな講演会、実は昼過ぎから整理券が配られることになってたんですが、私は完全に忘れてました…
思い出したのは、講演会の開場1時間前。慌てて向かったものの、当然のごとく整理券はなくなってたんです。
めちゃくちゃショックで、でも忘れてた私が100%悪いから仕方がない。帰ろう…
と絶望しながら横断歩道を渡っていた私。
すると、目の前に安藤氏がいたんです!!!
私はびっくりして一瞬ためらったものの、一度渡りきった横断歩道を戻って追いかけたました。
そして声をかけ、整理券がなくて講演会に入れないことを伝えると
「一緒に入ったらええやん!1人くらいええやろ、一緒においで」
と言ってくださったんです。
私が安藤氏を「優しい」と言った理由も、一瞬でファンになった理由も、説明いらないですよね。
絶望してた私に奇跡が舞い降りた瞬間です。
開場後のサイン会でも、私を見て「入れて良かったやん!」とニコニコ笑ってサインをしてくれました。
もうね、これは一生忘れない。
※ちなみに整理券は予備があったみたいだし、開場後も予備チケットで入れたみたいなので、先生はそれを見越して言ってくれたんだと思います。誤解なきよう。
安藤氏の印象②面白い
講演会の内容は公表してはいけないことになってるので書けないのですが、印象としてはとにかく「面白い人だなー」という感じでした。
大阪人らしく、話がとにかくユーモアに富んでいて面白いし、その思想や発想がまた面白い。
それは『安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書』なんかでもわかると思います。
職人気質な部分ももちろんあって、仕事として設計を請け負うという責任感ももちろんあるんですが、頼まれたものの期待を超えるものを作りたいという意志がある。
そこにユーモアがあるし、建築家としてのプライドがある。
「仕事は楽じゃないし一生懸命やるべき」っていう、断片的に聞くとお堅い印象も受けるんですが、自分の手がけるものに「遊び心を持つ」「愛情を持つ」と言われるあたりが安藤氏の人間性を感じさせます。
自分が「面白そうだ」と思うことをやるのは大切なんだと、強く思いました。
安藤忠雄氏に学ぶ人生観
建築とは関係のない私ですが、ものを作る人間として非常にタメになる講演会となりました。
- 目の前が真っ暗になることがあってもまた目を開けて前を向く
- 自分の頭で考える、自分で選ぶ
- 枠に収まらず、面白いことを追求する
- 諦めずにやり続ける
- 可能性はまだまだあるんだからチャレンジする
そんなことを学びました。
非常にエネルギッシュな安藤氏。あの会場にいた人はみんなパワーをもらえたんじゃないかなと思います。
私ももっとチャレンジしていきたいし、もっと面白いことをどんどんやってみたい。
せっかく何かを作るなら、徹底的にやってみたい。
そんなことを考えさせられた講演会でした。
ちなみに私があの場で購入したのはこちらの本。
『TADAO ANDO Insight Guide 安藤忠雄とその記憶 (Insight Guide 2)』
こちらもカラーの写真がたくさん載っているし、安藤氏の思想を感じることのできる一冊だと思います。
愛読します。(サイン入ってるし←)
ユキガオ