YUKIGAO POTTERY’s blog

鎌倉の陶芸作家・矢野由起(ユキガオ)のブログです。

入社3年目で起業した友人が話す「会社を辞める前に考えるべきこと」

こんにちは、ユキガオです。

私は、入社10年目で仕事を辞める決断をしました。 

 

まだ辞めるかどうか迷っていた時、私が話を聞きに行った人がいます。それが、入社3年目で起業した友人です。

 

彼が辞める前に話していたのは「仕事が嫌でたまらない」ということ。残業と休日出勤ばかりのハードな働き方に疑問を持ったようでした。

 

起業したのは「自由になりたかったから」

そんな友人ですが、その後ちゃんと起業して何とかやっている様子。

会社を辞めようか迷っていた私は、彼に相談に行きました。

 

彼がどんな思いで会社を辞めて起業したのか、そして辞める前に考えておくべきことは何かを知りたかったから。

 

――辞めたときは何かやりたいことがあったの?

 

これがやりたいってことは特になかったけど、「仕事もプライベートも自由になりたい」っていう目的を果たすために何が一番いいか考えたら、起業するって結果になったんだ

 

――私も会社辞めようかなって思ってるんだけど、ちょっとまだ悩んでて…

 

現時点で(仕事や自分に)希望が持てないなら、その先どうなろうと辞めた方がいいと思う。
そしてもし辞めるなら、「何をしたいか」より「自分の人生こうしたい!できないなら生きる価値なし!」くらいの強い気持ちがないと厳しいな。
「やりたい!」「やりたくない!」のどっちの方向でもいいから、モチベーションが高ければ怖いものは何もないし、低ければ怖いものだらけだよ。

 

――そうだよね。あの時欲しかったものはもう手にいれた?

 

まだ全然。でも自分が欲しいものが手に入る可能性があるから、人生としては楽しいよ。
思い通りにはいかないけど、希望さえあれば、何を失ってももう一回手に入れればいいって思える。

 

欲しいもののためなら何度でも立ち上がれる 

私の質問に答える彼は、会社を辞める前とはすっかり違って見えました。

生き生きしてて、自分の芯がしっかりある。

 

起業してからは、大変なこともたくさんあった彼。だからこそ、これだけきっぱり言い切れるのかもしれない。

 

今の人生に満足できず「人生が楽しい」なんてとても言えなかった私には、彼が眩しくて仕方なかった。

 

そして「何をして生きていくか」より「自分の人生をどうしたいか」を考えることが大切なんだと教えてもらったんです。

 

今、自分の望んだ人生を歩けてる?

よく「やりたいことを見つけてから辞めるべき」と言われますが、彼は「コレ!」というやりたいことがあって会社を辞めたわけじゃない。

 

ただ「自分の人生をどうしたいか」という、生き方へのこだわりがあった。

だからどんな仕事でもやってきた(らしい…)し、それが全て自分の目標のためだから頑張れるんだと思います。

 

これを私自身に照らし合わせて考えてみました。

例えば「人生があと1年しかないとしたら、このまま働き続けて後悔しないか?

答えはNO

 

毎日毎日、憂鬱な気持ちでただ仕事をそつなく捌くためだけに出社する日々。私は何年もその状態から抜け出せずにいたんです。

 

 

「こんなの私の望む生き方じゃない」

この思いが、退職の後押しとなりました。

 

やりたいことを探す前にするべきこととは

仕事を辞める前に「やりたい仕事は何か」「自分に向いた仕事は何か」ということを考えさせる本や文章を見かけます。

 

だけど仕事はあくまで、人生をよりよくするツールなんだと思うんです。

 

普通、ツールを選ぶ前に「何をするのか」という目的がありますよね?そして、目的達成のために「どんなツールが最適か」を考える。

「人に喜ばれたいからこの仕事をする」とか「自由に生きていたいから、こういう形態の仕事を選ぶ」といったように。

 

もし目的が達成されないようなら、ツールを変えればいい。もっといい他のツールがあるかもしれないんだから。

 

仕事を辞めて別のことをするって、そういうことなんじゃないかな。

起業した友人の話は、私にそんなことを考えさせてくれました。

 

「やりたい仕事が見つからない!」という人は、まず「自分はどう生きていきたいのか」を考えてみるといいかもしれませんね。

 

ユキガオ